2019年1月〜3月、JICAスリランカ事務所のご委託で「障害児教育情報収集調査(Date Collection Survey on Education of Children with Disability)を実施しました。 インクルッシブ教育の拡大が望まれている中、スリランカの障害児教育の実態、不登校児の事情を調査するため、コロンボとクルネーガラの22校の特別学級と、障害を理由に不登校である児童を持つご家庭10世帯、教育省、社会福祉事業局を訪問しました。 特別学級の教員からは、教員の不足や施設の不備や、教材・教具・教授方法のアップデートのニーズが指摘されました。不登校児をもつ世帯からは、オムツ代や交通費など経済的な負担の大きさ、バスでの登校や毎日の付き添いの困難が、学校に通わせられない主な理由として挙げられました。ご両親の心理として諦めや先延ばしの傾向もあり、重度の障害をもつ児童のご家庭への社会経済的な支援ニーズの高さを実感した調査でした。