スリランカ地方基礎社会サービス改善事業事後評価

JICA円借款「スリランカ地方基礎社会サービス改善事業」と円借款附帯プロジェクト「非感染性疾患対策強化プロジェクト」の事後評価が完了しました。円借款事業により、デルデニア、カルワンチクディ、ワラカポラ、ガルガムワの4つの基幹病院と国立医薬品製造センターの施設・機材の整備と、救急車の配備が行われました。円借款事業により基幹病院では、手術や画像検査が実施できるようになり、手術件数、入院患者数、専門外来訪問者数、分娩数なども増加。円借款事業の施設・機材の活用により病院機能が拡大したことが確認できました。国立医薬品製造センターの生産応力も期待どおり拡大していました。

さらに、円借款事業と円借款附帯プロジェクトとの相乗効果により、NCD健診で発見されたNCD患者の基幹病院での受け入れ、地域住民の検査や治療にかかる利便性の向上が実現していること、公立病院における患者への医薬品の継続的な提供、医薬品の国産化による保健財政の負担軽減にも貢献していることがわかりました。基幹病院は、Covid-19への対応にも大きく貢献していました。

病院利用者からは、基幹病院で専門的な検査や治療が受けられ、入院や手術もできるようになり、仕事を休んで遠くの病院に行かずに済む、診察室や待合室が広く明るくなったなどの声が聞かれました。