スリランカ国道主要橋梁建設事業事後評価

2013年から2020年までスリランカで実施されたJICA円借款事業「国道主要橋梁建設事業」の事後評価が完了しました。これは、北部8橋梁、南部10橋梁の架け替えを行うことにより、道路交通の円滑化を図ったもです。事後評価では、橋梁完成後、交通量も増え、対象地域における交通や輸送にかかる問題が解決されたことがわかりました。

住民へのインタビューでは、毎年雨季に橋が冠水し、車両が通行できなかったが、橋が新しくなってからは冠水しなくなり、いつでも通れるようになった、橋の幅が狭いため橋の前後で交通渋滞が起きていたが、新しい橋は幅が広くなり交通渋滞が起こらなくなった、などの声が聞かれ、橋梁が市民生活や経済活動に役立っている様子がわかりました。

事業の経済的効果の計算や、橋梁の維持管理状況の精査には、スリランカのモラトワ大学工学部交通科学科のDr. H R Pasindu, Mr. Tharindu Ranawaka, Mr.T.Karththekeyanから支援を得ました。スリランカのリーモートセンシング関連の研究所 Arthur C Clarke Institute for Modern Technologiesには、衛星画像をつかった実施方法活性化の分析を担当いただきました。実施機関のスリランカ道路開発庁からは情報提供や調査結果の確認に協力を得ました。