2019年1月〜3月、JICAスリランカ事務所の委託調査「高齢者中間ケア情報収集調査:Date Collection Survey on Intermediate Care of Elderly Persons」を実施しました。
病院での手術や治療後のリハビリテーションに代表される「中間ケア」のスリランカにおける実態の情報収集を目的として、都市・都市近郊・農村部において合計30名の高齢者を訪問、保健省、州保健局、公立病院、全国高齢者事務局、高齢者医療協会、高齢者ケアや人権保護に関わる医療・福祉スタッフ、民間高齢者ケア会社などからの聞き取りをしました。
その結果、高齢者中間ケアの必要性は一部で認識されているものの、効果的な導入には繋がっていないこと、特に農村部の高齢者ケアに課題が多いこと、中間ケアを支える理学療法士や看護師などの人材の不足、などが明確になりました。高齢化の進むスリランカ、日本の高齢者ケアのシステムや技術も参考に、早急に制度や意識を整えていく必要がありそうです。